
ピル/IUS
ピル/IUS
ピルは、エストロゲンとプロゲステロンと言われる女性ホルモンの配合剤です。
排卵を抑制させるため、月経に関連したトラブル(月経困難症や月経不順、不正出血、月経前症候群など)や避妊に効果的です。他には月経日を移動させることができたり、子宮内膜症の治療、ニキビや多毛症、プレ更年期症状の改善、卵巣がん、子宮体がんの発症を抑制する効果もあります。
継続して服用することで、月経の日数や経血量を減らすことができます。その結果日々の生活が楽になり、月経に関連したトラブルが減ります。
低用量ピルは様々な副作用を大幅に軽減した安全性の高いものです。避妊効果だけでなく、生理痛の軽減、出血量の減少、そして生理が定期的になり、また日程に合わせて生理をずらすことも可能などのメリットがあります。しかし、HIV(エイズ)をはじめとする性病の防止のためにも、コンドームとの併用をおすすめしています。
時期 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
初回月および1年後の検査 | 初診・採血・細胞診・処方箋料 | 11,000円(税込) |
6カ月後 | 再診・採血・処方箋料 | 8,800円(税込) |
上記の場合に処方するピルの銘柄は問いません。
1年以内に子宮がん検診と採血を受けている方は結果を次回のピル処方時にお持ちいただければ、
下記の料金にて処方いたします。(検査料金はかかりません)
トリキュラ28
4,400円(税込)
マーベロン28
4,730円(税込)
服用を開始して1~2周期は、下記の症状が現れることがあります。
これらの症状は、いずれも通常は服用中に消失しますが、心配な場合や、その他にも身体に何か異常を感じたときは、医師または薬剤師に相談・報告してください。
次のような症状があらわれた場合には飲むのをやめてすぐに救急医療機関を受診してください。
次のような場合には、症状が軽くても飲むのをやめてただちに受診してください。
以下のときは、医師に相談・報告してください。
避妊
避妊効果は必ずしも100%とはいえません。(のみ忘れを含めた一般的な使用における失敗率は9%と報告されています)が、正しく服用した場合はその効果は高いとされています。
この薬はのみ始めだけでなく、のんでいる間はいつでも血栓症(手足・肺・心臓・脳・網膜などの血管内の血のかたまりがつまる病気)になる可能性があり、生命に関わることがあります。
血栓症について、次のことを医師から十分理解出来るまで説明を受けてください。
・服用を開始して1~2周期の間は軽度の吐き気、乳房の張りなどを生じることがあります。また、周期の途中で軽度の出血を生じることがあります。いずれも通常は通常は服用中に消失しますが、心配な場合や、その他にも身体に何か異常を感じたときは、医師または薬剤師に相談・報告してください。
避妊は、計画的な妊娠を可能にするだけでなく、女性が自分の体を守り、健康的な生活を送るための重要な選択肢です。
特に「ピル」は、避妊だけでなく、生理痛や月経不順の改善、さらには女性特有の健康トラブルの予防薬としても広く利用されています。また、低用量ピルは正しく内服すると99%以上の避妊効果があり、他の避妊法よりも効果が確実であることがわかっています。
一部の薬は月経困難症の方に保険適用になっています。筋腫の影響で生理がダラダラ続く、ホルモンバランスの影響で生理がばらつく、排卵が起きていなくて生理がばらつく/来ないなども起こります。まずは、治療を要す疾患がないのかチェックし、必要であればピルを使用し月経周期を安定させます。月経移動には中用量ピルもしくは低用量ピルを使用し、月経を早める、遅らせる方法をとります。問診で月経の時期と周期を確認し、適切な方法をご案内します。
月経を外したい日の直前だと月経移動できなくなることがあるため、予定が決まったら早めの受診(ずらしたい月経の1周期前の月経前後)をお勧めします。
旅行やスポーツ、受験や大会など、大切なイベントの日程が生理と重なる場合、月経前や月経中の不調で本来の実力を発揮できず困っている方、月経不順や不正出血で旅行などの大切なイベントに出血が重ならないか不安を感じている方にとって、月経日を動かせるピルは大きな味方になってくれます。月経周期をずらしたい、こういう場合、中用量ピルもしくは低用量ピルを内服することによって、生理日の移動(月経を早める/遅らせる)ことが可能です。問診で月経の時期と周期を確認し、適切な方法をご案内します。月経を外したい日の直前だと月経移動できなくなることがあるため、予定が決まったら早めの受診(ずらしたい月経の1周期前の月経前後)をお勧めします。
低用量ピルはドーピング対象薬ではありません。アスリートのピル使用率も徐々に上昇傾向にありますので、スポーツをしている方も安心して相談してください。ピルは1日1錠をきちんと内服する必要があります。服用を忘れると、不正出血を生じたり、生理がきてしまうことがあります。また副作用として、嘔気、頭痛、乳房の張り等を生じることがあります。
月経を遅らせる方法
生理の7日目以内からピルを飲み始め、生理を避けたい日まで内服します。ピルを内服している期間中は生理が来ません。通常、飲み終えてから2-4日で生理がきます。この方法では、排卵日以降にピルを内服するので、妊娠の可能性がないことが条件になります。
月経を早める方法
生理が始まって3-5日目からピルを飲み始め、10~14日間服用します。飲み終えてから2-4日目でいつもより少ない量の生理が来ます。この方法では、できるだけ早めに受診する必要があります。
性行為をした後、72時間以内に服用する緊急避妊薬を処方しています。
処方をご希望の方はお電話にてご予約ください。048-783-3183
緊急避妊ピルとはアフターピルとも呼ばれます。
緊急避妊はコンドームが破けた・脱落した、コンドームから漏れた、ピルを飲み忘れた、避妊を行わず、性交渉をした、等といった場合に後から避妊を行います。緊急避妊を行うには、性行為後、3日(72時間)以内に婦人科を受診して、緊急避妊ピルを服用します。
緊急避妊ピルでは約80%望まない妊娠を避けるとされています。
効果は約80%とされています。緊急避妊ピル服用後、次の月経まで性交渉を避ければ、効果は約90%とも言われています。但し緊急避妊ピルはあくまで「緊急」となります。より確実な避妊をお考えの方は、緊急避妊後、低用量ピルを使用することをお勧めします。健康保険は適用されません。
性交後2週間程の時点で、必ず妊娠検査薬で妊娠していないことを確認しましょう。
初診・処方箋料
13,200円(税込)
レボノルゲストレル錠服用後、不正性器出血、頭痛、悪心、倦怠感、傾眠などが起こる可能性があります。
ただし、これらの副作用は24特間以上継続することは通常ありません。
また本来の予定月経と出血する特期がずれる可能性があることもあります。
経口避妊薬スリンダ錠の取り扱いを開始いたしました。
経口避妊薬スリンダ錠28が承認されました。
低用量ピルとは異なり、エストロゲンを含まないため、血栓症のリスクが非常に低いです。
高血圧、喫煙、肥満、年齢などの理由で低用量ピルを使用できない方にも処方可能です。
デメリットとして、不正出血の頻度がやや高めになります。
スリンダ錠28
3,500円(税込)
(保険適応外・初診料込み)
ミレーナとは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。
通称“リング”と呼ばれるもので、子宮内に入れて使用します。黄体ホルモンが付加されていることが最大の特徴で、高い避妊効果と1度挿入すると最長5年間という長期に渡る避妊効果が得られます。ピルとは違い黄体ホルモンのみが付加されていることから、血栓症のリスクが上がりません。妊娠希望があれば、避妊具を抜去することで妊娠可能となります。
項目 | 料金 | 検査項目 |
---|---|---|
ミレーナ挿入前診察 (当院での検査が必須です) |
5,500円~24,200円(税込)
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超音波検査・子宮頸部細胞診・子宮体部細胞診・淋菌・クラミジア検査など
|
ミレーナ挿入(5年間) ※月経開始から7日以内 |
55,000円(税込) | エコー/予約15分枠 |
ミレーナ自費定期検診 (1カ月、4カ月、7カ月、1年、3年、4年) |
5,500円(税込)/回 | エコー、消毒/予約15分枠 |
ミレーナ抜去代金 (5年目以内) |
13,200円(税込) | エコー、消毒/予約15分枠 |
ミレーナ抜去不可能時診察代金 | 5,500円(税込) | エコー、消毒/予約15分枠 |
抜け落ちたときの返金金額 (1カ月以内) |
27,500円(税込) | – |
患者都合にて当日抜去 | 27,500円(税込) | – |
患者都合にて当日抜去(抜去代)
3,300円(税込)
対象
過多月経の方
子宮に筋腫や内膜症があり月経量が多い方、子宮に病気がなくても出血量が多く貧血になる方、月経痛がひどい方です。過多月経や月経困難の訴えがあっても、具体的な所見が認められないときは、保険での挿入をお断りさせていただくことがあります。
ご希望の方は、保険適応で挿入可能か一度受診ください。検査を行い判断します。
次のような副作用が起こることがあります。
その他、次のようなことにも注意が必要です。
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