VSRAD検査
MRIで早期アルツハイマー型認知症特有の内側側頭部(海馬、扁桃、嗅内野など)の萎縮の状態を専用のソフトを使用して解析し、診断支援に役立てるシステムです。
※VSRADの結果のみでアルツハイマー型認知症の診断を行うことはできません。
- 水頭症で脳室が拡大している場合、正常に解析できないことがあります。
- 広範囲な脳梗塞がある場合では、正常に解析できないことがあります。
- 54歳以上の方が対象です。
VSRADとは、認知症型検査のデータ解析手段の一つとして使用する検査方法で、判断が難しいといわれる「アルツハイマー型認知症」に特徴的にみられる“内側側頭部の萎縮の程度”を検査するものです。
検査の有用性
- 臨床上(症状、認知機能テストなど)で若年性アルツハイマーを疑う場合にMRI検査の所見も確認することにより、早期治療に結び付けることができます。
- MRIでフォローアップを行うことにより、病気の進行度合いや治療効果などを確認することができます。
- VSRADの結果はあくまでも診断支援ですので、これだけでアルツハイマー型認知症の診断を行うことはできません。臨床情報(症状や神経心理学的検査)と合わせて医師の総合的な診断となります。